【2024年開催】注目の展覧会・美術展5選

美術館や博物館は、芸術や文化に触れられる貴重な場所です。更に、ミュージアムショップでは、その時々の美術展にちなんだグッズが売られていてテンションも上がります。

しかし、美術や博物館に興味がない人は、なかなか足を運ぶ機会がないのではないでしょうか。

そこで学芸員の資格を持つウサココが、2024年に開催される注目の美術展5選をご紹介します。ぜひ、この機会に美術館や博物館の魅力を知って、足を運んでみてくださいね。

目次

「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」

フランスで生まれた印象派は、光と色彩を重視する画風で、19世紀後半の美術界に革命をもたらしました。この革新的な画風は、海を越えてアメリカにも伝わり、独自の展開を見せていきます。

アメリカ印象派の特徴は、ニューイングランドの田園風景や西部の雄大な自然など、アメリカらしい主題を描いたことです。彼らは、印象派の技法を駆使しながら、アメリカの豊かな自然や文化を表現しました。

この展覧会では、モネやルノワールなどのフランス印象派の作品とともに、これまで日本で紹介される機会の少なかった、知られざるアメリカ印象派の魅力を堪能できる貴重な機会となります。

  • 東京都美術館 1月27日~4月7日
  • 福島・郡山市立美術館 4月20日~6月23日
  • 東京富士美術館 7月6日~9月29日 
  • 大阪・あべのハルカス美術館 10月12日~2025年1月5日

https://worcester2024.jp

「徳川美術館展 尾張徳川家の至宝」

徳川家康の九男・義直によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とし、御三家筆頭の家格を持っていました。徳川美術館は、その尾張徳川家に受け継がれた宝物を所蔵しています。

この展覧会では、甲冑や刀剣などの武具をはじめ、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画など、尾張徳川家の歴史と文化にちなむ品々が展示されます。

特に注目したいのは、現存最古の源氏絵である国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝「初音の調度」です。「源氏物語絵巻」は徳川美術館以外では、初の公開となっています。

尾張徳川家の歴史や文化に興味のある方はもちろん、日本美術の魅力を再発見したい方にもおすすめの展覧会です。

  • 大阪・あべのハルカス美術館 2024年4月27日~6月23日
  • 東京・サントリー美術館 7月3日~9月1日

https://www.aham.jp/exhibition/future/ieyasu/

「マティス展」

マティスは、20世紀初頭のフランスを代表する画家です。鮮やかな色彩と大胆な構図で、独自の表現世界を創り上げました。

2024年2月25日から国立新美術館(東京)で開催される「マティス展」では、マティスの代表作約100点が展示されます。

マティスが晩年精力的に取り組んだ作品では切り絵が挙げられますが、ニース市にある”マティス美術館”メインホールにある切り絵の大作「花と果実」が初来日します。410cm×870cmの大作ですが、鮮やかなタペストリーのような色彩が目を引きます。

マティスの多彩な作品を通して、彼の芸術の魅力を存分に堪能してみてくださいね。

  • 国立新美術館 2月14日~5月27日

https://matisse2024.jp/

「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界」

空海は、774年に誕生した平安時代初期の僧侶。804年には唐へ留学して密教を学び、2年後に日本へと帰還しました。そして”衆生救済”を願って密教を日本に伝えました。

密教はインドで生まれ、ヒンドゥー教の影響も受けながら、シルクロードを経由して東アジアに伝来しました。密教の伝来をたどるとともに、空海が密教のすべてを受け継いだ師匠である長安の青竜寺恵果の教えや、空海が密教を日本に伝えるために行った活動を紹介します。

この展覧会では、密教のルーツを辿り、空海が日本にもたらした密教の全貌を学んでいくことができます。

また、空海が「目で見てわかる」ことを強調した密教の「マンダラ空間」を再現するとともに、各地で守り伝えられてきたゆかりの至宝が一堂に展示されます。

  • 奈良国立博物館 4月13日~6月9日

https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/special_exhibition/202404_kukai/

「大シルクロード展」

シルクロードは中央アジアを横断する交易路。古代から中世にかけて長い間、さまざまな民族が行き交い、多彩な文化が花開きました。

シルクロードの発着地点は諸説あり、定かではありませんが、このシルクロードからもたらされた数々の文化、宝物は日本にももたらされたこともあり、最終的な終着点は日本だとする説もあります。今回の展覧会では、遣唐使などからもたらされた日本との縁が深い名品も紹介されています。

また、洛陽、西安、蘭州、敦煌、新疆地域などの要衝で発見された、シルクロードの遺宝も紹介されています。東西文明が融合して生まれた絵画や宝物、インドから伝播した仏教文化の宝物など、シルクロード文化が伝えた多くの文化が、今も根付いていることを思い知らされます。

紀元前2世紀から18世紀の間に東西の多くの交易品や文化などが行き来し、その歴史的価値からシルクロードの一部区間が、2014年に「シルクロード長安―天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録されました。展覧会では、これらの遺跡の遺品も展示されています。

  • 福岡アジア美術館 1月2日~3月24日
  • 宮城・東北歴史博物館 4月9日~6月9日
  • 愛媛県美術館 6月22日~9月1日
  • 岡山県立美術館 9月16日~11月10日
  • 京都文化博物館 11月23日~2025年2月2日

https://faam.city.fukuoka.lg.jp/exhibition/17090/

美術館や博物館に行くべき理由

美術館や博物館に行くべき理由は、大きく分けて3つあります。

  1. 芸術や文化に触れられる

美術館や博物館には、世界中から集められた芸術作品や文化財が展示されています。それらの作品を通して、さまざまな時代や地域の芸術や文化に触れることができます。

  1. 新しい発見や感動がある

美術館や博物館で作品を鑑賞していると、思わぬ発見や感動に出会うことがあります。自分が知らなかった世界を知ったり、自分の感性を刺激されたりすることで、自分自身の感性の幅が広がっていきます。

  1. リフレッシュや癒しになる

キレイなもの、美しいもの、静かな空間に包まれることで、心からの癒しの時間を味わうことができます。いつもとは違う空間に身を置くことで、リフレッシュできます。

まとめ

2024年には、美術館や博物館でさまざまな魅力的な展覧会が開催されます。ぜひ、この機会に美術や博物館に足を運んでみてはいかがでしょうか。

美術館や博物館に行くことで、芸術や文化に触れ、新しい発見や感動を得ることができます。また、リフレッシュや癒しにもつながります。

美術や博物館に興味がない人も、ぜひ一度足を運んでみてください。きっと、新たな世界が広がるはずです。

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